転校生レナ
モスクワから祖父の住む地方の小都市に転校してきた13歳の少女レナは、ある日クラスメイトからいじめられているところを祖父に助けられ、彼にすべてを打ち明ける決心をする--。転校したその日、レナは“かかし”というあた名を付けられ、退役軍人で、絵の収集をしている祖父のことをからかわれながらもクラスメイトとうまくやっていた。やがてレナは、ジーマという勇気ある少年に魅かれてゆき、一方のジーマもレナに好意を寄せてゆく。ある日、クラスのほとんど全員が、授業をさぼって映画に行ったことが先生に見つかり、彼らは楽しみにしていたモスクワ旅行を中止させられてしまう。やがてそれを誰が先生に密告したのか問題になり、レナはジーマをかばって、自分が密告したと皆に告げる。こうしてレナは、クラスメイトから絶交され、いじめられるようになる。