アウトロー

レイキャビクの麻薬犯罪は小さく無垢な世界を暴力の街へと劇的に変えていった。麻薬業界を牛耳り、ストリップクラブのオーナーでもあるファラオ。かつてファラオと組んでいたが、仲たがいしライバルとなったトティ。麻薬ビジネスの独占を目論む冷酷な男ブルーノ。それぞれの人間の夢と欲望が渦巻くレイキャビクはやがて暴力と血にまみれ、手の付けようのない危険な怪物と化していく。そんな街の姿が、組織の運転手となった一人の青年ステビの目線を通して描かれていく。アイスランドの犯罪社会を支配していたギャングたちの真実に基づく物語。