ル・コルビュジエの家
椅子のデザインで世界的に大成功をおさめたデザイナー、レオナルドは、家族とクルチェット邸に住んでいる。それは成功の証。ある朝、ハンマーの破壊音で目覚めたレオナルドは、見知らぬ住人ビクトルが、我が家へ向けて窓を作 ろうとしていることを知る。「ちょっと光を入れたいだけ」と言う強面のビクトル。何とか話し合いで解決しようと するレオナルドだが、解決せず、騒音で気持ちは乱れ、仕事も上手くいかず、妻との間も崩壊寸前。一方、ビクトル は、まるでスパイのごとくレオナルドの動向をチェックし、親しげに近づいてくる。怖れをなしたレオナルドは、ついに防犯用パニック・ボタンを設置するのだが...。