三重スパイ

若い女性を虜にしたヌーヴェル・バーグの巨匠エリック・ロメールのフィルモグラフィの中でも異彩を放つ、傑作サスペンス。 スペイン内戦が起こった1936年。ロシア帝政軍の将校が、ギリシャ人の妻と共にパリに亡命する。妻が隣人の共産党員と親交を深めている間、内密の任務を帯びた夫は頻繁に家を留守にする。夫がスパイであることを知るも、詳細な任務を知らされない妻は、徐々に夫への疑念を深めていく。 実際に起きた事件を基にロメール監督独自の解釈をほどこした緻密なシナリオが描き出す、裏切りと隠蔽に満ちた痛快作。

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