この道は母へとつづく

(C)2004 Filmofond Lenfilm Studio
ロシアの極寒の大地。国境近くの孤児院にワーニャたち孤児が貧しく暮らしている。彼らにとって、ここから抜け出る唯一の方法は、裕福な外国人に養子として引き取られていくことだった。ある日、イタリア人夫妻が孤児院に訪れた。ワーニャを気に入り、引き取る事を決める。孤児院は、子供を養子に出す手数料で収入を得ているのだ。正式な手続きがなされた来月に、引き取りに来ることが決まったのだった。かつて、この孤児院で仲良しだったムーヒンも引き取られていったのだった。ある日、ムーヒンの実の母親が孤児院に現れた。捨てたムーヒンを探しに来たという。ワーニャは、彼女にムーヒンの孤児院での暮らしを聞かれる。そうするうち、ワーニャの心には自分を生んでくれた母親の存在が芽生えるのだった。皆はイタリアへ養子に行くことを薦める。だが、母親への想いは日ごとに強くなっていく。何とか母を見つける手がかりを探し、資料室を探るが字が読めない。そこで、ソニアに教えてもらい、字の勉強をするのだった。字が読めるようになったワーニャは資料室で調べると、この孤児院に来る前の孤児院の住所が分かった。そこへ行けば何とかなると思った。ワーニャがイタリア行きを悩んでいることが漏れてしまいう。孤児院は大金を失うことになるため、ワーニャは脅され、監禁されるのだった。早朝、遂にワーニャは孤児院を脱走して、母親を探しに行く。脱走に気づいた院長たちが車で追ってくる。一人列車に飛び乗ったワーニャは、母に会うことができるのだろうか。

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