4分間のピアニスト

ピアノ教師として刑務所にやってきたクリューガーは、机を鍵盤がわりに指を動かしている少女ジェニーに出会う。その類い稀な才能を見抜いたクリューガーは、彼女の才能を開花させることが自分の残された人生の使命だと決意する。所長を説得し、コンテストに向けて特別レッスンを始めるのだった。過去の悲しい出来事で、生きる希望さえ失っていたジェニー。同じ孤独を抱えているクリューガー。2つの魂のぶつかり合いが始まった。そして、ジェニーは、クリューガーの情熱にいつしか心を開いていく。しかし、新たな悲劇が2人を襲う。ある陰謀により、ジェニーは暴力事件を起こしてしまうのだ。コンテスト決勝があと数日後に迫っているというのに、ピアノを禁止されるジェニー。そして、彼女を助けようとしたクリューガーは、解雇されてしまう。果たしてジェニーは、ドイツ･オペラ座の晴れの舞台に立ち、自由の扉を開くことができるのだろうか。