母たちの村

西アフリカの穏やかな村で、古くから伝わるお清めの儀式として、女の子は割礼を受けることが決まりとなっている。その割礼を受けないと蔑視され、結婚相手も見つからない。女性にとっては大問題である。ある日、4人の少女たちが割礼を嫌がり、コレという女性のもとに助けを求める。コレもまた、他の女性たちと同じように割礼されている。その為に2人の子供を流産し、娘、アムサトゥの出産の時には帝王切開という大変な思いをしたのだ。4人の少女たちは、自分の娘に割礼を受けさせなかったコレに「モーラーデ」(=保護)を求めて逃げて来た。コレおばさんならば自分たちを守ってくれる、幼い彼女たちはそう信じたのだ。コレは少女たちを保護する事を決心するのだった。この出来事で村中が混乱。今までの伝統に真っ向から反対する行為に、村の男達は憤慨する。逃げてきた少女たちの母親も、割礼を受けさせようとする。しかし、コレは動じることなく、割礼の反対運動を続けるのだった。この騒動に巻き込まれるのを嫌がっていた女性たちも、いつしかコレの味方をするようになった。伝統を頑なに守ろうとする者、新たな考えをする者。2つの価値観が衝突し、村の緊張は更に高まり騒然となるのだった。母たちは娘たちのために、未来のために闘う。
公開日
2006年6月17日(土)
監督
ウスマン・センベーヌ
脚本
ウスマン・センベーヌ
撮影
ドミニック・ジャンティ
音楽
ボンカナ・マイガ
出演
ファトゥマタ・クリバリ
製作年
2004
製作国
セネガル=ブルキナファソ=モロッコ=チュニジア=仏
原題
MOOLAADE
上映時間
124
配給会社
アルシネテラン

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