ドルフィンスイム
(C)KAERUCAFE
東京の秘境の島、御蔵島。田辺聡子は25年前、東京からこの島に嫁いできた。夫を亡くし、民宿「宿いろは」を女手ひとつで切り盛りして、子供たちを育ててきた聡子。息子の雄貴は、島の自然や野生のイルカをこよなく愛する青年に成長するが、母の勧めで大学受験を受けるも失敗し、今は島で日々を送っている。娘の祥子は、雄貴と同じように母に大学進学を勧められ、雄貴ほど深く悩まずに、すんなりと大学へ進学した。雄貴は母・聡子の人生観を押し付けられて、内心困惑していた。