クリビアにおまかせ!
クリビアはサクラ草通りで療養所「クリビア・ホーム」を経営しているナース。そこに暮らす人たちは、気がいいけれど変わり者ばかり。みんなで楽しく暮らしている。しかし、欲張りでイジワルな大家ミスター・ボーデフォルは、クリビアたちを追い出して、お金持ちの老人向け高級療養所を作る計画を密かに練っている。そして、ホームの住人たちによる“動物虐待”を理由に裁判に持ち込んだ。ところが、住人のひとりである“博士さん”が発明した“良い人になる”という不思議なクスリをミスター・ボーデフォルは飲んでしまい、突然“良い人”になってしまう。住民たちと仲良くなり、平和な毎日が続くかのように思えたが、ある日クスリの効き目が切れてしまったのだ。再びミスター・ボーデフォルは“嫌なヤツ”へと逆戻り。住人たちは彼に再び不思議なクスリを飲ませようとするが、クリビアは心から治さねばと反対する。ボーデフォルはクリビアに”窃盗”のヌレギヌを着せ、クリビアは有罪判決を受け、住み慣れた場所から住人ともども追い出されることになってしまう。結局ボーデフォルは街の住民全員から嫌われてしまい、ひとりぼっちになってしまう。さて、ことの顛末はどうなるんだろうか。
- 公開日
- 2004年2月14日(土)
- 監督
- ピーター・クラマー
- 撮影
- ピヨッター・クックラ
- 出演
- ルス・ルカ パウル・R・コーイ
- 製作年
- 2002
- 製作国
- オランダ
- 原題
- JA ZUSTER, NEE ZUSTER
- 上映時間
- 102
- INTRODUCTION
- 「クリビアにおまかせ」は、60年代に放映された連続TVドラマシリーズ。当時は熱狂的な人気を誇った番組である。この作品は舞台化され、大成功を収める。2002年10月に映画が公開されるやいなや人気は沸騰し、社会現象となって大ヒットロングラン上映、最終的に動員45万人を超える記録的興行成績を樹立した。本作の主人公クリビアを演じるのはオランダを代表する女優ルス・ルカ。監督は数多くの舞台を演出し、本作で長編映画デビューを果たしたピーター・クラマー。意地の悪い隣人ボーデフォルを演じるパウル・R.コーイをはじめ、美容師ワウタ一役を演じたパウル・ドゥ・レウなど脇を固める個性的な面々は、舞台や映画で活躍するベテラン俳優たちである。人情味溢れる古き良き時代のノスタルジックな感覚、踊り、音楽、そして60年代のオシャレなファッションは、この不思議な映画の世界を表情豊かに描いている。原作者アニー・M.G.シュミットも作曲家ハリー・パニングも今は他界しているが、不朽の名作・名曲として生き続けている。
- STORY
- クリビアはサクラ草通りで療養所「クリビア・ホーム」を経営しているナース。そこに暮らす人たちは、気がいいけれど変わり者ばかり。みんなで楽しく暮らしている。しかし、欲張りでイジワルな大家ミスター・ボーデフォルは、クリビアたちを追い出して、お金持ちの老人向け高級療養所を作る計画を密かに練っている。そして、ホームの住人たちによる“動物虐待”を理由に裁判に持ち込んだ。ところが、住人のひとりである“博士さん”が発明した“良い人になる”という不思議なクスリをミスター・ボーデフォルは飲んでしまい、突然“良い人”になってしまう。住民たちと仲良くなり、平和な毎日が続くかのように思えたが、ある日クスリの効き目が切れてしまったのだ。再びミスター・ボーデフォルは“嫌なヤツ”へと逆戻り。住人たちは彼に再び不思議なクスリを飲ませようとするが、クリビアは心から治さねばと反対する。ボーデフォルはクリビアに”窃盗”のヌレギヌを着せ、クリビアは有罪判決を受け、住み慣れた場所から住人ともども追い出されることになってしまう。結局ボーデフォルは街の住民全員から嫌われてしまい、ひとりぼっちになってしまう。さて、ことの顛末はどうなるんだろうか。
- CASTING
- ●ルス・ルカ(クリビア役) 1953年ロッテルダム生まれ。80年代、演劇集団”Orkater”に参加。主な出演作は、テレビ/「ロックンロール」、「リンゴの芯」、映画/「赤毛の女」「北の人々」、「クリビアにおまかせ!」など。02年レンブランド賞を受賞し、オランダ国民の人気投票によって最優秀女優賞に選ばれた。 ●パウル・R・コーイ(ボーデフォル役) 1956年ユトレヒト生まれ。演劇学校卒業後、数多くの舞台、テレビ番組、映画で活躍。アカデミー外国語映画賞を受賞した『アントニア』にも出演。舞台版『クリビアにおまかせ!』に同じ役で出演した。 ●パウル・ドゥ・レウ(ワウター役) 1962年ロッテルダム生まれ。85年、舞台「お母さんを失望させないで」を上演。オランダのアカデミー賞や、モントールのBronze Roseを受賞した。 ●チツケ・ライディンハ(イエット役) 1972年レーワールデン生まれ。97年に演劇学校卒業後、舞台版「トレインスポッティング」、「真夏の夜の夢」、「クリビアにおまかせ!」に出演。「ヴァージニア・ウルフなんか怖くない 」でコロンビア賞最優秀女優賞を受賞。 ●ワルデマル・トーレンストラ(ヘリット役) 1974年アムステルダム生まれ。舞台の「ハムレット」、「Tiny Alice」、「Kazimir, Kaoline」などに出演。「クリビアにおまかせ!」が初の映画出演となった。
- 配給会社
- アルバトロス・フィルム
klivia