戦場のフォトグラファー ジェームズ･ナクトウェイの世界
(C)SUISSIMAGE/CHRISTIAN FREI 2001
フォトジャーナリスト、ジェームズ・ナクトウェイ。彼は最も勇敢で最高の戦争写真家であると評されている。戦争写真家としての彼の日常や、仕事における不安がリアルに描くドキュメンタリー。
- 公開日
- 2003年9月6日(土)
- 監督
- クリスチャン・フレイ
- 出演
- (ドキュメンタリー)
- 製作年
- 2001
- 製作国
- スイス
- 原題
- WAR PHOTOGRAPHER
- 上映時間
- 96
- INTRODUCTION
- フォトジャーナリスト、ジェームズ・ナクトウェイ。彼は最も勇敢で最高の戦争写真家であると評されている。本作は戦争写真家としての彼の日常や、仕事における不安がリアルに描かれている。ジェームズ・ナクトウェイは、ロマンス・グレーの控えめな男で、哲学者を思わせるような静かな男だ。思慮深く、言葉を選ぶように語る。しかし、多くの人が、ナクトウェイは報道写真を芸術的領域に拡げた男として多大なる評価している。まさしく、世界で最も忙しいジャーナリストの1人に違いない。スイスのドキュメンタリー作家・プロデューサーのクリスチャン・フレイは、約2年にわたって、ナクトウェイと共にインドネシア、コソボ、パレスチナ、ニューヨークをめぐった。フレイは、特殊な超小型カメラを、ナクトゥェィのカメラに取り付け、フォト・ジャーナリストの仕事に対する真に迫った映像を獲得するのに成功した。こうして、ナクトゥェィと共に、観客は写真家が決定的なチャンスを狙うのを見ることができるのだ。どんな状況下でシャッターを切っているのか、その時何を想うのだろうか。
- STORY
- 1948年、米国マサチューセッツ州生まれ。ジェームズ・ナクトウェイは、美術史と政治学を専攻してダートマス大学を卒業(1966-70)。ニューズ・フィルムのエディター見習い、トラックの運転手として働きながら、独学で写真を学ぶ。76年に、ニュー・メキシコ州で新聞社のカメラマンとして働き始め、フリーの雑誌報道カメラマンとしてもキャリアをスタートさせた。81年、IRAのハンガー・ストライキが行われていた北アイルランドの内戦取材で初めての海外で任務。その後、戦争、紛争、重要な社会問題を記録する。彼はエル・サルバドール、ニカラグア、ガテマラ、レバノン、ウェスト・バンクとガザ地区、イスラエル、インドネシア、タイ、インド、スリランカ、アフガニスタン、フィリピン、韓国、ソマリア、スーダン、ルワンダ、南アフリカ、ロシア、ボスニア、チェチェン、コソボ、ルーマニア、ブラジル、そしてアメリカなどで取材活動を続けてきた。84年よりタイム誌の契約カメラマンとなり、80-85年、ブラック・スターに参加。86-01年、マグナムのメンバーとして活動。ニューヨークのICP(インターナショナル・センター・オブ・フォトグラフィー)、ローマの市立展覧館(パラッツォ・エスポジツィオーネ)、マドリッドのエル・シルクロ・デ・ベラス・アルテス、プラハのカロリナム、スウェーデンのハッセルブラッド・センター、アムステルダムのキャノン・ギャラリーと新教会(ノイエ・力一ク)、ダートマス大学のフッド美術館などで個展を開いてきた。ロバート・キャパ金賞(5回)、ワールド・プレス・フォト賞(2回)、年間最優秀雑誌カメラマン賞(6回)、ICPのインフィニティ・アワード(3回)、ライカ・アワード(2回)、アルフレッド・アイゼンシュタット賞、キャノン・フォト・エッセイスト賞等、数々の受賞歴に輝く。現在、王立写真協会の会員であり、マサチューセッツ美術大学の名誉美術博士を務める。
- CASTING
- <キャスト> ●ジェームズ・ナクトウェイ（フォトグラファー） ●クリスチャン・アマンブール（CNN海外特派主任） ●ハンス・ヘルマン・クラーレ（シュテルン誌 外報記者） ●クリスチャン・ブロイシュテット（季刊GEO紙編集長） ●デズ・ライト（ロイター通信 カメラマン） ●デニス・オニール（脚本家／事務の友人） <撮影地> バルカン半島、コソボ（1999年6月） インドネシア、ジャカルタ（1999年5月、6月） パレスチナ、ラマラ（1999年10月） インドネシア、カワ・イジャンの硫黄鉱山（1999年10月） ニューヨーク市（2000年5月） ハンブルグ（2001年1月） <スタッフ> 制作・監督・編集 クリスチャン・フレイ 写真 ジェームズ・ナクトウェイ デジタル・ベータカム撮影 ペーター・インデルガント 撮影（パレスチナ） ハンナ・アブ・サーダ マイクロカム撮影 ジェームズ・ナクトウェイ マイクロカム提供 スイス・エフェクツ 監督助手/編集助手 バーバラ・ミューラー 音楽編集 フロリアン・アイデンベンツ 音楽 エレニ・カラインドルー アルヴォ・ペルト デイヴィッド・ダーリング音楽監修 マンフレット・アイヒャー