散歩する惑星

乗客の高らかな歌声とともにやってきた男の名はカール。保険金が欲しくて、自分の家具屋に火を付けたら、すべてが灰になってしまった。カールには、ふたりの息子がいて、長男のトーマスはタクシーの運転手。人々の悩みを聞くうちに心を病んでしまった。次男のシュテファンは、義姉と子供たちの面倒を見ながら、跡を継いでタクシ-の運転手をしている。カールは救いを求めて教会を訪ねる。神父も家は売れないし、旅行代金を払ったけど旅行代理店は潰れてしまったりして、うまくいかない様子。街中は株価のせいで、デモをする人々で埋め尽くされている。カールは、保険金も手に入らず、人々の大聖年に対する不安な気持ちにつけ込んで、十字架を安値で仕入れて高く売りつけようとする。自分の人生もうまく立て直せず、落ちぶれるカール。街中でみんなうまくいかない人たちの群れ。この世に思いを残した行き場のない霊たちもさまよい出してきた。年老いた人々は、子供をいけにえにして、世界を救おうとし、失敗したマジシャンや不倫カップルもどこかへ旅立とうとする。経済を立て直そうと会議が行われるが、ビルが崩れ始め、道路や空港は、現実から逃げ出そうとする人々や車でいっぱい。いったい次にどんな時代が来るというのだ。
公開日
2003年5月3日(土)
監督
ロイ・アンダーソン
脚本
ロイ・アンダーソン
撮影
イストヴァン・ボルバス イェスバー・クレーヴェンオース
音楽
ベニー・アンダーソン
出演
ラース・ノルド シュテファン・ラーソン ルチオ・ヴチーナ ハッセ・ソーデルホルム トルビョーン・ファルトロム
製作年
2000
製作国
スウェーデン=仏
原題
SANGER FRAN ANDRA VANINGEN
上映時間
98
配給会社
ビターズ・エンド

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